貨物車(トラック)として

オート三輪が生まれたのはまさにこのためにあると言って良いでしょう。それまでは人力の貨物車で野菜や道具などを運んだりしていましたが、エンジンが付い た貨物自動車であるこのオート三輪が発売して、その荷物を運ぶ効率や荷物の大きさなどは格段にレベルアップしました。多くのオート三輪が飛ぶように売れ、 商業用、営業用に使用されているのをあちこちで見かけることが出来るようになったのです。

 

それは戦前だけではなく戦後においても変わらず、1950年代ま ではオート三輪がまだまだ活躍していた時代でありました。価格自体が安い上に、その悪路の走破性、それから小回りが利くことも手伝ってあまり苦労せずに運 転することが出来たのもありますし、エンジンが着いたことにより時間の短縮にもつながったので、効率の良い仕事が出来るようになったのも普及の原因でしょ う。

 

この後、1960年代に入ると今度は現代において「軽トラ」と呼ばれている4輪の軽トラックが出てきたことと、自動車の高性能化にしたがって安定性の 悪さなどが目立つようになり衰退することになってしまいますが、間違いなくこのオート三輪はこの時代の貨物車としての役割の全般をじゅうぶんに担っていた のです。